ほんわか夕日色の旧校舎で

授業が終わったあと、いろんな結社さんを見て回ってたんだ。
めまぐるしいくらいにたくさんの人がいる賑やかなところや、少人数でのんびりとした空気のところ。
いっぱいあってどこにしようかすっごく迷っちゃった。
でも結局、見て回ってる間に迷い込んだ旧校舎で活動してた、「旧校舎の一角」っていう結社さんにお世話になることに。
あいさつしてて、びっくりしちゃった。
若以外にもね、白蛇さんがいたんだもん！
赤いおめめした、若よりもちょっと小さな蛇さんだったよ。
みんなすっごくやさしそうで、楽しそうで、ちょっとだけ緊張してたんだけど安心しちゃった。

ここに書いてもしかたがないけど、
旧校舎の一角のみなさん、これからどーぞよろしくでっす！

はじめましてな日

えっと、今日から日記を書かなきゃいけないんだって。
「背後さん」っていう人からそう言われたんだけど…日記なんてつけたことないから、何を書けばいいのかわかんないよー。

…ん？　とりあえず自己紹介？？
…日記で？？？

………まぁ、いっか。
えっと、はじめまして！　ボクの名前は花乃木チロでっす（ぺこん
銀誓館学園っていう学校の小学校に通ってるんだよ。春になったら中学生（！）だけど、今はまだ6年生。
この学校に来たのはけっこう前なんだけど、事情があってずっと登校できなかったんだ。
…それじゃ、教室で寝てたボクって一体だれなんだろ…？　って疑問は深く考えちゃいけないんだよっ（←
えっと、ね。事情っていうのは、背後さんにとってボクは二人目の子らしいんだけど、BUができてから活動を開始するって決めてたんだって。
たぶんね、性格とか設定が決められなかったんだと思うよ（←
ロールできないーって声、いつだか聞いたことあるもん！（こぶしぎゅっ

（チロの腕に絡みついた白蛇が、もの言いたげに首をもたげている）

…ん？
あ、そっか。若の紹介もしなきゃだね！
ごめん、ごめん。忘れてたわけじゃいよーっ。
この子はね、若（わか）って言うんだよ。ボクのお友だちで家族の白蛇なんだ。
ボクがちっちゃなころに、お父さんがどこからか連れてきてくれて、それからずっと一緒にいるんだよ。
…お父さんが死んじゃったときも、そばにいてなぐさめてくれたんだ。
ちょっといたずら好きで、ごはんもいっぱい食べるし、ボクの白燐蟲さんたちとも少しだけ仲が悪いけど、すっごくやさしい子なんだよ（若の頭をなでなで/何となく若もうれしそう

あ、そうそう！
ボクはヘリオンって能力者だけど、白燐蟲さんっていうちっちゃな虫さんもボクに協力してくれてるんだ。
白と緑の水玉模様でね、テントウムシにちょっと似てるかなぁ？
いつもはボクの体の中にいるみたい。すっごくかわいいんだよ！
それでね、若ったら白燐蟲さんたちを食べちゃおうとするんだ。あ、でもね。本当には食べたりしないよっ。そうやってからかってるっていうか、遊んでるっていうか…。

（若が舌をちょろっと出して首をかしげている）

うん、本気じゃないってのはわかってるよ。
若、やさしいもん。でもね、あんまりいじめちゃあだめだよー？

（わかっているのかいないのか、ゆらゆら体を揺らしてシャーッと応える（？）若）

…っと、わぁ。もうこんな時間だ！？
早く寝なきゃ、明日起きられないよう…っ（汗
日記はとりあえず、これでいいよね？　ほかのことは、また今度の時に書こうっと。
じゃ、若。寝よっか（にこっ

おやすみなさーい！（手ふりふり